企業やご家庭で余ったカレンダー、手帳、ダイアリーを回収し、1部 100 円~で販売します。その収益を様々な活動に使わせていただきます。

開催日時2025年1月9日(木)~17日(金)
販売日時2025年1月11日(土)~17日(金)
場 所かでる2・7、チカホ
来場者約5,000人(かでる約 2,000 人、チカホ約 3,000 人)
スタッフ延べ530 名 (うち学生 77 名)
提供品カレンダー(卓上含む )約40,000~45,000部、日めくり約350部、ダイアリー・手帳約 2,000部
売上げ3,338,041円(収益1,791,868円)

配 分 先

  • 災害子ども教育支援
  • 世界寺子屋運動
  • Uスマイル
  • 能登半島地震支援金
  • 北海道社会福祉協議会
  • 北海道ユネスコ連絡協議会
  • 札幌ユネスコ協会
    (NPO法人 Kacotam カコタム、NPO法人チャイルドラインほっかいどう、NPO法人北海道こどもホスピスプロジェクト、NPO法人ひとり親とこどもふぉーらむ)

*皆さまのご協力のもと無事終了することができ、ほんとうにありがとうございます。

かでる2・7会場

チカホ会場

未来へつなぐ、カレンダー市の想い

私が代表を務める「ちばりよ〜RC」は100名以上が所属するランニングチームです。昨年は初めて10kmの大会を主催し、多くの方に目標を達成する機会を提供しました。その際、札幌ユネスコ協会や会員の皆さまにもご協賛いただきました。今回はそのお礼も込めて、このイベントに協力しました。
カレンダー市の名前は聞いたことがありましたが、今回初めて運営に関わり、その意義の大きさを実感しました。
当日、会場には開場前から長蛇の列ができ、寒い中待っている方々の表情には期待の高まりが感じられました。密を避けるため、30名ずつ入場制限を行いながら案内しました。皆さん整然と並び、スムーズな進行に協力してくださいました。
ボランティアは入場整理、陳列補充、レジ対応を担当しました。仕分け作業にも参加しましたが、寄付されたカレンダーの量は膨大で、種類ごとに分けるだけでも大変でした。ユネスコ協会の皆さんが長年この準備を続けてこられたことを思うと、その労力に改めて敬意を抱きました。
販売コーナーでは、さまざまなカレンダーが並び、お客様はじっくりと選びながら、次々と手に取っていきます。「毎年ここで買うのが楽しみなんです」と話される方もいて、このイベントが多くの人にとって特別なものになっていると実感しました。
今回の参加を通じて、この活動の意義の深さを改めて感じました。今後もこの活動を支えていきたいと考えています。

(カレンダープロジェクト副代表 後藤則史)

札幌ユネスコ協会のカレンダー市への思い

廣田美貴子さんから相談を受けた。
廣田さんが長年手掛けていた札幌ユネスコ主催のカレンダー市が苦境に陥っていた。
「従来のユネスコ活動のボランティアだけでは、カレンダー市は実施できない。
ユネスコの会員からは、そろそろこのイベントを停止すべきとの声さえ上がっている」との廣田さんの悲鳴だった。
私の高校時代からの親友故廣田聰さんが晩年携わっていたカレンダー市、死の間際「カレンダー市が心配なんだ」と私に打ち明けていた。
ちょうど衆議院議員を引退したこともあり、時間が出来たのでお手伝いすることにした。
ボランティア集めに今までのボランティア参加者に加え、私と交流のあったよさこいソーランの事務局や連合労働組合、アフリカへの難民に毛布の配給活動をしていた立正佼成会、ポプラライオンズなどにお願いした。また新陽高校生など学生にも呼びかけた。
結果のべ530名うち高校生77名がボランティアに参加してくれた。
またかつてのリクルート社の伝説的営業マンとして鳴らしていた増田円君に廣田さんや副会長の外岡学さんの助手役で全体のコーデネイトをお願いした。
もともとユネスコ活動は、国際連合の教育文化活動として第二次大戦終了直後から始まった。
日本は国連の参加を認められていなかったので、ユネスコに参加できなかった。しかし民間のユネスコ活動は、国連参加前の1947年から始まった。いわばユネスコは、我が国の国際社会復帰の最初の場となった。当時は大学生など若者が積極的に参加した。
そんな中に、のちに東日本JR社長となる松田昌士さんやアークスの会長横山清さんがいた。
松田さんはユネスコ活動を通じ奥様と知り合い、とうとう日本ユネスコの会長となった。
また松田さんの意志は、北海道大学時代からの親友である横山さんに託され、札幌ユネスコを引き継ぐことになった。
多くの人々の協力、特に札幌市や北海道新聞さらにはJR北海道や郵便局関係者が積極的に広報してくれた。
その結果過去数年で最高の販売数を確保できた。
これなら松田さんや廣田君に顔向けできたでしょう。
カレンダー市を通じて、ユネスコ会員の増加、教育活動などへの資金の交付などユネスコ活動の普及が出来ることを祈念する次第です。

(札幌慈恵学園理事長 荒井聰)