青少年委員会は、次の世代を生きる子ども達に何を引き継ぎ伝えてもらいたいのか、また、そのために我々は何をしていかなければいけないのかを考えながら、子ども達に寄り添い活動に取り組んでいます。

日 時2024年10月16日(水)
テーマカンボジア世界寺子屋運動
場 所札幌南高校において
参加者定時制生徒80名参加 講師 廣田・栗山 会員3名

報告

仕事をしながら夜間に学んでいる、定時制80名の学生を対象に「なぜ子どもなのに学校にいけないか?なぜ読み書きができないのか?」その理由と解決策としてユネスコの主な活動のひとつ、「カンボジア世界寺子屋運動」の授業を行いました。
「ここでは、幼稚園、小学校、高校クラスや読み書きができない識字クラスまで村人たちで運営されています。そこにたどり着くまでのお世話がユネスコの仕事です。」真剣にスライドをみる姿は、画面の中にいる異国の生徒たちに共通するものがありました。綺麗な校舎VS電気もなくソーラーパネルを使っての暗い教室、給食も毎日ではありません。環境は違っていても学びたい意欲は世界共通であることを感じました。
わずか900円で1人がひと月寺子屋に通学することができます。2025年度にはまた一軒寺子屋が開校します。人にはあまり知られていない地道なこの活動ですが継続させていきたいと思いました。

事務局 栗山 るり子

「国際貢献」を学んだユネスコ出前授業
北海道札幌南高等学校 地歴公民科教諭
野口 隆
定時制の1時間目は17:35からの45分間。週のど真ん中、一日の疲れをドッと感じる時間帯にわざわざお越し頂き、貴重なお話しを賜り本当にありがとうございました。本校定時制では昨年度より地域社会と積極的に繋がること、また平和学習を目的として諸団体から講師を派遣して頂いております。今回は、専門的な講義はもとより、時事的な話題を盛り込んで、生徒たちが大いに興味・関心を抱く内容で授業を展開して頂くことができました。定時制の生徒たちの多くは、中学生時代になかなか前向きになれず「学び直しをしたい!」との強い決意で入学してきます。そんな子ども達に「生き生きとした教育活動」を実践していきたいとの思いで、我々教職員も工夫しながら取り組んでおりますが、やはり実社会で数々の難題・課題に取り組みつつ、平和で、より良い人間生活の場づくりをしている専門家の方々からの声を直接聴く機会は大変貴重です。今後とも是非よろしくお願いたします。


多くの生徒から感想文が寄せられました。「学校に行けず、字が書けない子ども達が世界には沢山いることが分かった。」「貧困のサイクルやユネスコとユニセフの違いを学んだ。」との声が多かったです。また、世界寺子運動のきっかけがマイケル・ジャクソンだったことにはびっくりされたようでした。前川玲奈さんの感想文をご紹介します。後日彼女は当会に入会されました。

元々子どもたちや難民の方へのサポートをする取り組みに興味があり、今回「ユネスコ」という団体様が来てくださり、非常に嬉しかったです。今回の学習で、「ユニセフ」は戦争で苦しんでいる方への支援に対し、「ユネスコ」は、戦争を予防する取り組みだということを初めて知りました。戦争をこれ以上起こさないために様々な取り組みをしていることに非常に感動しました。現地に行き、学校訪問を行ったり、サンダルを寄付したり等、何か私達にできることはないかと考えました。子どもたちが笑顔になってくれることが画面から分かり、私も嬉しくなりました。こういった取り組みを多くの人が知ってくれたらいいなと思います。
是非入会させていただきます。

感想文 1年 前川玲奈