街頭募金活動
~世界のすべての人が読み書きや計算ができるように
日 時 | 2015年9月12日(日) |
場 所 | 事前学習: かでる2・7、募金活動: 札幌市内中心部 |
参加者 | 148名 |
募金額 | 290,412円 |
報告
高校15校から生徒121 名と引率教師19名、ユネスコ会員17名の合わせて157名の参加者で、恒例の街頭募金活動を行いました。
はじめに 「かでる2・7 」で、 事前学習を行いました。
講師は日ユ協会連盟主催のカンボジアスタディーツアーに参加した、札幌平岸高校3年の佐々木将人さんと当会副会長の徳田実さん 。
お二人の説明で参加した高校生の皆さんのモチベーションも大いに高まった様子でした。その後、 札幌駅周辺や大通り地区15か所で約2時間募金活動を行いました。
募金総額は290,412円で、カンボジア世界寺子屋運動のために使われます。
ユネスコ街頭募金に今日まで参加して
(北海道札幌東高等学校 教諭 藤森英哉)
1996年から高校ユネスコの事務局長を仰せつかり、今年の定年退職まで 20年間続けさせていただきました。
ユネスコ街頭募金には、それ以前から参加させていただきましたが、確かな記録はなく申し訳ありません。
しかし、20年以上関わってきたことは確かです。
当初は、市民会館(現、わくわくホリデーホール)の前で生徒を集め、札ユの方々が旗や募金箱を持って高校生の周りを囲み、私が、木立の前や岩の上にあがって、拡声器で高校生に説明してから開始するというものでした。
'99年の資料を見ますと、その年の参加校数は市内 5 校 34 名でした。
今では、札幌及びその周辺から 15 校約 150 名の参加となっています。
当時から貴協会より飲み物を提供いただき、当日は石狩高校(現、石狩翔陽)の坂本先生が車で NHK 前まで運び、私が受け取るということも、今さらながら 思い出しています。
それが数年続き、街の騒音や行き交う人の数も増え、参加する高校生の数も次第に増え続けてきたことにより、今日のような場所を使用して、午前中にはユネスコ募金についての勉強会と諸注意を行い、午後から活動を始めるというスタイルに変更されました。
2004 年にボランティア専門部が北海道高等学校文化連盟(通称「高文連」)に新設され、ユネスコ街頭募金は高文連石狩支部ボランティア 専門部と高校ユネスコの共催となりました。
勿論、元々は札ユが主催の事業ですが、高校生がより多く参加できて、我々(高校教師)が指導しやすく、継続しやすい形でおこなって良いという札ユのご配慮のお陰で、両団体が共催という形で今日まで実施させていただいています。
それにより、参加校数も増え、今日では上述した規模 にまで発展してきました。
午前中の勉強会の評判がたいへん良い理由は、これから活 動する目的や意義がはっきり分かると同時に、ユ ネスコとは何かを短時間で高校生に知らせることができるからです。
また、諸注意なども落ち着いて説明でき、近年ますます重要になっている安全管理の面からも大切だからです。
札ユから昼食も提供いただき、当日は道具、チラシを含めてあらゆる事に関して、会員の皆様のご尽力がとても大きく、それも今日まで変わることなく続けることができる理由のひとつです。
20 数年前と今日の世の中の在り方、価値感は変化していますが、何かを知る時の高校生の目や感動する心は変わりません。
これはユネスコの精神がいつまでも変わらないのと同様です。
例えば「1円でも千円でも金額ではない」と徳田さんが仰った言葉を、今でも強く持っている高校生がいます。
声をからしながら訴えてやっと募金してくれた時、募金という行為にばかりではなく、募金してくれた人の気持ちにも感動する高校生は毎年変わりません。
つけ加えますが、募金活動を行う高校生を温かく見守ってくれる一般市民の方々が常にいることも、少なくとも私がかかわった間は、変わることがありませんでした。
札幌ユネスコ協会の皆様のご理解とご協力に深く感謝申し上げます。
特に、46年前に高校生のユネスコ活動の発端をつくり、私にユネスコ活動に参加・指導をするきっかけをつくっていただいた古本英之先生には言葉では言い尽くせないほど感謝しておりますことを、この場をお借りして申し上げたいと思います。
今後も、この活動が末永く続くと同時に、貴協会のご発展をお祈りいたしております。
*長年この活動に関わってこられた高校ユネスコ事務局長の藤森英哉先生より活動の歴史や意義について 原稿をお寄せいただきました。
街頭募金
(北海道岩見沢農業高等学校1年 波佐尾隆徳)
私は、ユネスコ・コーアク ション活動キャンペーン街頭募金活動に今回初めて参加したことで、募金はただお金を集めればよいというものではないことが分かりました。
それは事前学習での札幌ユネスコ副会長の徳田実さんの話の中で「募金は 0 円でもいい。なぜなら我々がこうやって呼びかけをすることによって道行く人たちにこの活動を知ってもらい、頭の片隅に残ってもらえれば、それでいいのだから」とおっしゃっていたからです。
私はその言葉に感銘を受けました。
そのあとの募金活動では募金箱を手に、募金をしてくださる人 に も、そうでない人にも、なるべく大きな声でこの活動を 知ってもらうために呼びかけました。
この活動に参加することができて 、 私はとても良かったと思っています。

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